【最後の店開き!】
ピットにもどると、いつのまにか玉置さんとこのチームShinRSの監督さんがきている。
国際A級ライダーらしい。
遠巻きにわれわれをみていたのだが、玉置さんが「これ、リア引きずってるらしいんですよ。」というと、
ちょっとみせて、という感じで、近寄ってきた。しばらくキャリパーの動きをみていて
「左のピストン動いてないね。これ、中のシールとるとだいぶマシになるよ。」といった!
そういうマニュアルにはない工作がレースでは時々有効に使われる。
まだ、なんとかなるかもしれない、という希望が沸いてきた。
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督「時間あるの? 2時間か。。 やる?」
ち「やりましょう! 師匠。・・・って 私できないけど(-_-;」
また、旗振り係りのちうくんだ。
皆で、ホイールナットをはずしたり、キャリパーはずしたり、
てんやわんやだ。
と、それをみかねたのか、監督がきてサクサクと
あざやかな手つきでキャリパーをばらしはじめた。
工具が足りないとみるや隣にいた自分のピットにもどって
そそくさと作業を続けていく。
シールをとり、指でピストンを触りながら慎重に面研する。
エア抜きをまかされたわれわれであるが、
「君たち、漫才でもやってんの?」
と笑われて、再度登場しエア抜きもしてくれた。 |
隣のピットからShinRSチームの子がやってくる。
「なにしてんですかぁ?」
「いやね、マシントラブルでね。前回のウィナーやねん。
・・・前回のウィナーやからね。・・・100万円や。」
持つべきものは知り合い、アーンド、実力ってことだ。
さすが、師匠。
組んだキャリパ−だが、やはり、リアは動かない。
監督「キャリパーだけじゃないな。」
再び、ホイールをはずし、ベアリングをチェックし始めた・・・ |
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